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「相木さんも、勿論参加しますわよね?」
・・・なんのことか、まったくわからなかった。
人に話しかけるときは、ちゃんとその人に分かり易く話すべきだと思う。
「・・・なんのことかわからないんだけど?」
そう答えると、挑発するような答えが返ってくる。
「あら、友達のいらっしゃらない相木さんは、人の話も聞いてませんのね。さっきみんなで話していた肝試しですわ。」
みんなで話していたとは随分な言い草だ。自分たちが勝手にホームルーム中におしゃべりをしていただけではないか。
それにそれが、私に友達のいないこととなんの関係があるというのだ。
しかしそんなことは顔に出さず、答える。
「・・・悪いけど、興味ないから。」
正直な気持ちをそのまま答える。別にこの人との人間関係なんておべっか使うほどの仲でもないし、遠慮なんか必要なかった。
クラスのボス猿としては、こんな言葉を投げかけ慣れていないのだろう。頬をピクピクさせながらも、さも予想していました、という顔を作って話を続ける。
「あら、怖い。まあ・・・ペアを組んでくれるような友達もいない相木さんは、怖くてこんな遊び・・・、受けられなくて当然ですわよね。」
その言い方にカチンと来た。私は友達なんていなくてもいいと思っているが、いないことで何かができないと言われるのは、たまらなく嫌だった。
「・・・別に一人でも、肝試しなんて怖くないわ。」
今度はその言葉に、端山美智穂がニヤリと表情を変える。
「なら相木さんも参加ということでいいわね?」
しまった、と思ったときはすでに遅かった。
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