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「…なんかあったのか?」
「へっ!?」
「いつもみたいにうるさく話しかけて来ないから。まぁ静かでいいけどさ」
リコーダーを口から離し、悠斗くんが憎まれ口を叩く。
そんなところもまた…
「しょうがないじゃないか!」
「はぁ?」
「好きなんだから!」
「はぁ…」
好きな人と付き合うことの何がいけないのよ!
私は悠斗くんが好き!
悠斗くんも私が好き!
(このへんちょっと微妙)
それだけで充分じゃないの!!
「ねぇ!悠斗くん!?」
「…ちっ、どうしてもドが出ねぇ…」
…聞いちゃいねぇ。
悠斗くんは明日の音楽のテストに向けて、リコーダーの練習に夢中。
さっきからリコーダーをくわえたままずっと楽譜と睨めっこしている。
かーわいいなぁもう…
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