なんたって恋するお年頃なもんだから

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「なんでお前毎日毎日待ち伏せしてんだよ」 私より5センチくらい背の低い悠斗くんが私を見上げて言う。 萌え……。 …ではなくて。 「恋人同士なんだから一緒に帰るのは当たり前でしょ?」 「…そうなのか?」 「そうだよ」 「…ふーん。変なの!」 ランドセルの横にぶら下げた給食袋を、カチャカチャ鳴らしながら歩く悠斗くん。 その横を高校の制服を着て歩く私はいったいどう見えるのだろう。 お姉ちゃん 親戚 友達…? 少なくとも彼女に見られることはないはず。 それでも私達は恋人同士。 付き合ってるんですな。      
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