704人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんでお前毎日毎日待ち伏せしてんだよ」
私より5センチくらい背の低い悠斗くんが私を見上げて言う。
萌え……。
…ではなくて。
「恋人同士なんだから一緒に帰るのは当たり前でしょ?」
「…そうなのか?」
「そうだよ」
「…ふーん。変なの!」
ランドセルの横にぶら下げた給食袋を、カチャカチャ鳴らしながら歩く悠斗くん。
その横を高校の制服を着て歩く私はいったいどう見えるのだろう。
お姉ちゃん
親戚
友達…?
少なくとも彼女に見られることはないはず。
それでも私達は恋人同士。
付き合ってるんですな。
最初のコメントを投稿しよう!