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だがなあ乳デカ娘。オレの崇高かつ極致たる意見を聞けば、その見下した態度も変わるというものだぜ!
オレは唾を飲んだ。芽依ちゃんですら空気を読み取り、急に大人しくなる。そう。芽依ちゃんを愛し続ける方法……それは、
「身体の成長が止まる薬を作ればいい」
「バーカっバーカっ、しゅーろーはおーバカっ」
バカとは失礼なヤツめ。
「ばーかっばーかっ、おーにいはおーばかっです」
夜桜が変な歌を作るから、芽依ちゃんにも伝染っちまった。
なあ芽依ちゃん、頼むから笑顔で歌わんでくれ。お兄ちゃんは悲しいぞ。
「そんなもの飲ませたら芽依ちゃんが可哀想でしょ?もうちょっと考えろよ!」
考えたさ。オレだってな。
だがオレはな、幼女のままで、無垢でぺったんこのままである芽依ちゃんしか愛せないんだ。非情かもしれないが、これが現実なワケで。
しかし、オレの腕の中で喜びっぱなしの元気っ子を見て思う。確かに、ここで芽依ちゃんの時間を止めたりしたら、芽依ちゃんは二度と、オレの前で笑ってはくれないだろう。
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