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ガキの頃の話なのでイマイチ記憶に薄いが、オレが付けたニックネームということになっているらしい。
ああそうだ、前言撤回。朝からうるさい奴なんか居ないと言ったが、コイツは例外だわ。
「迎えに来たって言っただろ!今日も行くんでしょ?あそこに」
男口調と女口調を織り交ぜて話す夜桜に、オレはああ、と頷いた。
……本当は今日、真面目に学校に行くつもりだったんだが、コイツが行くつもりなら別だ。同犯にしてやろう。
「じゃあさっさと着替えてこい!パジャマ姿で可憐な少女達に逢いに行くっていうの?しゅろは」
「ふん、言われなくても。五分で着替えてきてやっから覗いたりするなよ」
「男になんて興味あるか!私が見るのは女の子だけですよーだ」
つーんとした態度でオレをあしらった夜桜から背を向け、オレは再び自分の部屋を目指す。
さて、今日はどの服を着るかと考えながら、問題ありげな夜桜ちゃんの発言を心中で繰り返した。
艶やかしい表情、スラリとした足、目を奪われるポニーテール。本人曰くバストは80後半なので、スタイルも良い。
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