事件簿7⃣…誕生会連続襲撃事件

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「そういえば、西村君は?」 西村は二階堂が嫌がるからとか何とか言って1人で調査中だ。 私が警部に伝えると、彼は顔をしかめた。 「ったく…二階堂君並みに自由な人間だな。」 「はは、探偵にはそういう人しかいないのでは?」 それが聞こえてたのか、二階堂が目を細めて此方を睨んできた。 おっと、ちょっと怖かった。 「たらたら話してないで、早く容疑者しぼってくださいよ。」 ……まぁ、いいとしよう。 ちょっとイラッときたが、今はそれどころじゃないからな。 …………… 私は今日で死ぬかもしれない…このパーティーに呼ばれた人物を全員調べるには思わぬ体力を使った… 「さて、一通り探してみたが…」 警部が困り果てていた。 「最初の予想殺人時刻と比べてアリバイのない人間が多すぎる。」 「さっさと殺して逃げちゃったんじゃないですか?」 神永がケータイをいじりながら聞いた。 警部は残念そうに首をふる。 「それはない。 黒羽さんが殺害されたときに逃げるならともかく、犯人は千早さんも襲ってる。黒羽さんが発見されたときから屋敷から出れないようにしてるし、犯人がまだ中にいることは確かだろう。」 「ふーん。」 つまらなさそうに神永が応えた。 「で、これが容疑者のリストだ。これからどうする?二階堂君。」 二階堂は東野警部からリストを取り上げ、適当に眺めた。 その後、リストを警部に手渡し、あの悪魔の笑顔を見せた。 「では、頑張って下さいな?」 「…………へ?」 警部が固まっている。 「一人一人、話を聞いてきてください。事情聴取です。」
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