事件簿7⃣…誕生会連続襲撃事件

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「千早さんの部屋に入ったわけではなく、 紅葉さんの部屋に入ったことがあったから。…と、考えられます。」 私が言いたかったことなのに…… いいところはとられたが、それは置いといて… 「つまり、紅葉さんの部屋に入ったことがある人って………?」 女優の皆坂さんは、最近黒羽さんを通して千早さんと知り合ったから、違う。 二階堂の助手、山田は霊脳捜査はできるけど見知らぬ場所の『モノ』の在りかを調べることなんてできないだろうし、まして千早さんや紅葉さんと関係を持っているようには思えない。 校倉千早さんは現に被害者だし…… そう考えれば…… 私の中に、 二人の使用人の姿が浮かんだ。 「もしかして…あの二人のどちらか…?」 「……………」 二階堂は無言でこちらをじっと見た。 その時、 『ピロロロッピロロロッ』 彼のポケットで何かが鳴った。 ケータイしかないが… 「あぁ…すみません赤川さん、……はい? 神永ですか?はい……… ………え……?」 どうやら電話の主は神永のようだ。 二階堂は驚いたような態度を見せたが、すぐ落ち着いて、礼を言ってから電話を切った。 「二階堂君…? 何のことを話してたんだ?」 ゆっくりこちらを見る。 その顔はいつにもなく真剣でキリッとしていた。 「神永の話だと、メイドの笹木さんは、3ヶ月前から働き始めたそうです」
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