事件簿7⃣…誕生会連続襲撃事件

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………… 部屋には容疑者の4人と西村鶯、神永、それに、見張りの警察らがいた。 「先生…犯人わかったんですか!!?」 山田の問いに、二階堂は静かに頷いた。 「……では、お話させていただきますね。あくまで推測なんですが…」 扉の前から、彼等の座るソファーの前に移動する。 「まず、初めに黒羽さんの殺人事件、証拠は残っていなくて、事件の時間のアリバイから、千早さん、皆坂さん、渡瀬さん、笹木さん、そして山田…の5人が容疑者としてあげられた…。」 うん、その通り。 「そしてその後、校倉千早さんが襲撃させられる事件が起こる。 見張りのミスにより、…容疑者の4人のアリバイもなくなってしまった… さらに、山田が第一発見者の笹木さんより早く、黒羽さんの遺体を見つけていた…」 「それで…他に犯人がいるかもって疑いが出たんだよな。」 神永が言うと、二階堂はまた怪しげな笑みを見せた。 「…先ほど、俺と赤川さんはある小部屋を見つけました。 幼い頃の、校倉千早さんの部屋です。」 部屋中の人が驚いた顔を見せた。 それもそうだ。 「…今の千早さんの部屋は、元々は千早さんの母親…校倉紅葉さんの部屋だったんです。しかし彼女は…」 「死んでしまった…」 俺が呟くと、小さな声で「はい」と返事をされた。 「千早さんは紅葉さんの死後、彼女の面影を感じたいと、部屋を移動してきたんです。そこでです。」 二階堂は人差し指を立て、誰にでもなく突き刺した。
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