事件簿7⃣…誕生会連続襲撃事件

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「…ったく、私には無視ですか。」 頬杖をついて呟く。 まぁ、兄弟でもなんでもない私は、実の兄であるマスターに負けるのは当たり前なのだが。 「はははっ、まぁまぁ、見守ってあげてよ。」 マスターが嬉しそうに笑っている。 私は一度、二階堂が出ていった扉を見直した。 「あんなに楽しそうな蓮を見るのは久し振りだなぁ。やっぱり事件に遇うより友達といるのが好きみたいだね。」 マスターも私と同じように扉を見つめながら言った。 ……友達……か。 2人とも事件絡みに出会ったな… 事件というのはないほうが好ましいものだが こういう出逢いがあるから不思議だ。 二階堂蓮 掴み所がなく口が達者。 常に冷静沈着というか感情表現がやたら薄い。 ただ、その裏になにか沢山のものを背負っている。 だから彼は賢い。 強く、たくましい。 これからも関わっていきそうだな。 私はうっすらと笑みを溢しながら、彼の行く先を見つめていた。 事件簿7⃣終わり
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