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「おう、大輔💡今日は珍しく早いな。」
「あら、ほんとに。変なこと起きなきゃいいけど。」
二人とも俺のことはどうでもいいみたいだ。
「お兄ちゃんの開会式が9時からだから、もうすぐ出るけどご飯食べた後はちゃんと片付けるのよ。」
「わかってるよ。」
俺にとってのこの特別な日が、二人にはいつもと変わらぬ日常なのである。
1人落ち着かない俺は、何か会話をしたかったのだが、急いでいるようであった為、グッと我慢をして何もないように装った。
「じゃあ行ってくるわね。
出掛けるときは、お爺ちゃんとお婆ちゃんにちゃんと言って行くのよ。」
呪文のように早口にそういうと二人は足早に出ていった。
しばらくして、新太郎と健太が迎えに来た。
そして、3人でグランドへと向かった。
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