Epilogue

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* 四月になり、暁土は五年生にあがった。 小学校も高学年になるため、担任は小早川ではなかったが、有住や坂本たちとは同じクラスになって、最近はよくこのメンバーでいることが多くなっていた。暁土はそんな毎日がとても楽しくなってきた。ショウが退院するまでは、ショウの部屋で真子と二人で暮らして、時々香澄が泊まりに行ったり、暁土が香澄の家に泊まりにいったりした。 ショウが全治して退院する日が決まると、退院の前日に真子が病院にやってきた。 そこで、さよならを言うために。 「真子。離れていても、いつでも会える。同じ空の下で生きている限り、俺たちは家族なんだ。それだけは、いつまでも変わらない」 ショウと暁土、そして真子はそう言ってしっかりと抱き合った。そうして、真子はハワイへと帰っていった。
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