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～聖ヨシュア学院高等学校～
「ちゃーっす」
朝
クラスで
１番遅く登校してくるのが瑠璃だ
スクールバスの路線が違う為
遅くなるのだ
「お～瑠璃はよ」
「よっ」
遥・優輝が瑠璃に気付き
挨拶をかわす
「おっ湊じゃないっすか
ちゃ～っす」
「おはよ」
湊も瑠璃達と同じクラスで
同じ吹奏楽部員だ
湊は
樹と同じ楽器を担当している為
度々瑠璃が
「俺、湊になりたい」
と言いだす始末である
「つか、
何で皆勉強してる系？」
瑠璃が
翔を含めた４人に問う
「宿題だよ…はぁ…」
溜息をつきながら
面倒臭そうに答える優輝
「え゛」
瑠璃の動きが止まる
「瑠璃は〈どうせ〉
宿題やってないんだろ～♪」
宿題をやってきたらしい
遥が笑いながら言う
「……その通り！！」
開き直った瑠璃
瑠璃が宿題をやってこないのは
いつものことである
「あはは！やっぱりな！」
５人は揃って笑う
瑠璃が
結局宿題をやらなかったのは
言うまでもない……
チャイムが鳴り
席に着く
先生が教室に入ってくる
「おはようございま～す」
「「はよーございまーす」」
この後
聖歌斉唱と祈りがあるはずだった
瑠璃は
この高校の聖歌集を取り出す
しかし
聖歌を歌う事はしなかった
放送がはいる
「朝の祈りの前ですが
生徒の呼び出しを致します」
聞き慣れた声
吹奏楽部の顧問の声
瑠璃達のクラス――
１年３組に騒めきが起こる
（珍しいっすね…
朝の祈りを中断してまで
呼び出すなんて…）
「１年生から３年生の
吹奏楽部員
至急職員室まで」
…――さぁ
既に始まっている――…
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