祖父の死

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私達家族も、山形から駆け付ける準備をしてた。 準備をしながらも思い出すのは、元気な頃のおじいちゃんとの思い出ばかりだった…。 千葉に着くと、おじいちゃんは白い布を顔にかけられ、布団に横たわっていた…。 顔は本当に、苦しんだ様子なんてまったく無かった。 キレイな穏やかな優しい顔をした、おじいちゃんがそこにはいた。 今にも目を覚ますかもしれないくらい、穏やかな顔で…。 おばあちゃんは半分ショックでおかしくなっていた。 長年連れ添った夫婦…。 私にはわかる事の出来ない悲しさだったと思う。 がっちりとしてて、大きかったおじいちゃん、でも、そこに横たわるおじいちゃんはとても、小さくてそれが悲しくてまた涙が出た。 その後は親戚も続々と集まりお通夜、お葬式、告別式で凄くバタバタしていた。 でも、おばあちゃんが布団に横たわるおじいちゃんに、 「おじいさん、おばあさんもすぐに連れて行って下さいね。早く迎えに来てね。」 こう言うのを聞いてしまった私は、おばあちゃんになるべく話しかけた。 後から2人になった時に、絶対におばあちゃんにはすぐになんて死んで欲しくない事を泣きながら言った。 おばあちゃんの夢が私の花嫁姿を見る事と、弟に子供が出来たらお子守するんだって言ってた事を私は強く言った。 そしたらおばあちゃんもそうだよね、約束は守らないとねって言って泣き笑いしてた。 私も泣き笑いした。
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