愛と誇り

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「アキほんま短気やね、なんで私にそんな怒るの」 耳にたこができるほど言われてきた しかし私は怒ったことはない 叱ってきたのだ 嫌いなら放っておくか、どうすればこいつは金になるかとかしているだろう 私は説教するときいつも思っていることがある 「俺は恨まれ役でいい」 と。 私一人を犠牲にしてそいつが将来成長すればいいと思っている 私は間違ったことを言ったつもりはない、しかし百パーセント正論なのかも分からない しかし私も理不尽には叱らない、だいたい正論だろう 「ほんま腹たつわ、アキにそないなこと言われる筋合いないで」 よく言われていた 「まぁええわい、今のうちにいちびっとれ、せやけど将来お前がもっと大人になった時、俺に感謝する時がくるんや」 私はよくいった 「ふん、知らんわ」 最後だいたいこれで付き合いに幕が閉じる しかし先ほどゆった数名の元カノと連絡をとっているとゆう話 何人かの元カノにゆわれた 「ほんまごめんなアキ、あの時ほんまアキのゆうとおりやったわ、ほんまアキが一番よかったわ」 こうなってしまうのだ 私は涙がでるほど嬉しい 彼女たちが成長していってくれているからだ 私は神様とゆう話をした、しかし本当に私には不思議な力がある 無意識に近づいてきた女性が無意識に私と付き合う、私の忠告も虚しく女性は私から遠ざかる 不思議と皆が皆、私と別れた後、ガラッと生活が変わり、どんどんついてない方へ下ってしまう 結果私に頼ってくるのだ それでも私はみんなの助けになりたい 成長していく姿が見たいからだ 「アキって元カノの話すると元気ええな、ヤキモチやくやん、アキにとって元カノってなんなん」 一人の女性にこう聞かれ私は答えた 「俺にとって誇りや」 愛は終わったのかもしれない、しかしその後私の心に残っているのは誇りだ
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