京都桜

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「はあっはあっ」 冷たい道に足音が響く。 「お待ちなさいな」 「都姫さ…ま…」 「夜遅くに女の子が一人で外にいるなんて不思議でしょう。私のところにきなさいな。」 「都姫様、その娘を離してもらえませんかねぇ」 「いやだっ!あたしはアンタの言うとおりにはならないっ!」 「吉良…、聞き分けなさい。都姫様の前でみっともないですよ」 「吉良様に近づくな」 「!蓮…来たのか…」 「あなたを守るのが私の仕事ですから」 「今日は引きますか…」 ざっざっ… 「貴女は全く…。城から抜け出してはいけないと何度も言ったでしょう。…まぁ、城を右辺衛に乗っ取られた今はそんなヒマはありませんか…」
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