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「みなさん、おはようございます」
「おはようございます」
「こほん、このクラスの担任の恋ヶ窪ユリです」
…ゆりちゃん来ちゃったぁ~
「さてぇ、ゆりちゃんに質問タイムやで」
「なぜお前が仕切るんだ!?」
「は…春田君!?」
ゆりちゃん先生が叫ぶ
「誰!?」
無論このクラスに春田などという名字はいない
「き…君、春田君でしょ」
「いや…二階堂ですけど」
「ゆりちゃ~ん、春田って何者なん」
お前は馴れ馴れしすぎだ!!
「馬鹿よ」
クラスの全員が俺に目線を向ける
そして口々に
「あぁ、二階堂は馬鹿だし、間違えるよな」
「馬鹿同士似るものがあるのな」
「生き別れの馬鹿兄弟じゃない?」
…
「お前ら、人をあんまり馬鹿にするなよ」
「あれ?性格は春田君じゃないのね」
ゆりちゃん先生はマイペースだねぇ
ってか、顔とかも違うと思いますよ
「ゆりちゃんはなんで、正宗をその春田と思ったん?」
「あのね、私…春田君のせいかしら?馬鹿を見抜く力が身に付いたみたいなのよ」
馬鹿=春田かよ
春田がかわいそうだ
「再び質問タイムやで~」
だから、なぜこいつが仕切る?
「ゆりちゃんは前、どこの学校におったん?」
「大橋高校って場所よ」
「ズバリゆりちゃんの年齢は?」
「え~と…蒼神君?」
「なんですかな?」
「女性に年齢は聞くものではないのよ」
「32やな」
「○△○」
ゆりちゃん先生は呆気にとられている
「当たりやな」
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