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「また同じクラスだな」
「あぁ、また恵と一緒だな、俺は運がいいな」
「わいも同じクラスやで、運がえぇな」
「…はぁ、不幸だ」
「なんで?わいとメグにゃんの扱いがこんなにも違うんや」
「蒼神君~」
…この可愛い子ぶった声は
「なんや、亜美?」
「クラスのみんないい人だね」
…お前以外はな
「…」
籐麗はじっとこちらを見ている
仲間にしてほしい…と言うわけではないだろう
もしかして聞こえてた。
「もしかして君…二階堂君?」
あぁ、良かった
聞こえてないか
ってか、二階堂なんて呼ばれるのは久しぶりだな
「正宗で良いよ、みんなそう呼んでるし」
「正宗君、私天然だけど…仲良くしようね」
と言いながら
手を握ってきた。
「ん?…あぁ」
そう言って
そっぽ向く俺
顔が赤くなってしまった。
性格はどうあれ、あの顔だもんな、世界中の男が落とせるぜ
「正宗君?」
この声は…
「どうしたの、樹梨亜?」
「ちょっと話しが…」
まさか…俺に告白!?
急展開過ぎるぜ神様
「わかった…俺も覚悟を決めた」
「…なんの覚悟だろ?だろ?」
…絶対定着したろ、それ?
絶対口癖になったろ
「よし、行くか」
二人で一階に向かった。
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