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私は暗闇の中で目を覚ました。
何も見えない。何も感じない。
ただ虚無の中で私の意識だけがぽっかりと浮かんでいた。
意識が生まれてどれくらい経っただろうか。眠ることもなく、ずっと息を潜めていた。
すると新しい感覚が暗闇の中に広がっていった。
それは私にとって何とも言えない爽快さだった。
次第に肩、腕、肘、指先と、それらの感覚が私の中に溢れ出した。
私は嬉しくて今にも動き出したくなった。
閉じた目を開けてみる。
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