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今私たちは鼎の部屋にいる
予想通り二階だったわけだが……
「…書きづらいんだが??」
書きづらいと言うのも梓が腕に抱きついているからだ
しかも何故か寝てるし…
抱きついたまま寝るとか至難の業だろう……
「ここ私の部屋であると同時に梓の部屋でもあるからいるのは仕方ないよ」
いや、いちゃダメとは言ってないぞ
いるのはいいが何故私の腕に抱きついて寝ているんだ………
「ん……
お姉様ぁ」
急に梓が口を開くので起きたかと思い梓を見る
しかし寝たままだ…
寝言か、紛らわしい…
「梓が人前で寝ることなんてないんだけどね…
よほど花音さんが気に入ったみたい」
……まぁお姉様と呼ぶくらいだしな
私は書きづらいながらも鼎と百合に教わり問題を解いていく
二人ともかなり頭はいいようだ
教え方がかなり上手い、相当理解してないとここまで教えられないだろう
「二人ともありがとうな
大分分かった」
「本当にね♪
委員長ちゃんも百合ちゃんも教え方上手いね♪」
しばらくしてようやく授業でやったところまで追いつき一息つくことが出来た
「お誉めにいただき光栄です」
百合が微笑む
百合ってなんつーか本当に女の子って感じだな
と思っていると急に梓が叫びだした
「んぁ!!
お姉様らめなのぉ!!」
………は??
「「「花音(さん)??」」」
三人とも私の方を向く
私は断じて何もしていない…
「お姉様ぁ!!
意地悪しないでもっとぉ!!」
だから私を蔑んだような目で見ないでくれ……
「私は何もしていない!!
梓!!起きろ!!起きて説明しろー!!」
私は梓の身体を揺さぶるが起きる気配は全くなかった
梓が寝言を言う度に私は三人に蔑まれたような目で見られるのだった
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