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結局私と梓は違う公園に来た
その公園の位置はさっきの公園から学校を挟んで反対側
さっきの公園と比べてカップルは少ない様子だ
というより人気が少ない
「あ……あの、お姉様ごめんなさい」
梓が深く頭を下げる
「梓の所為じゃないさ
私が最初の言葉を聞いてさえいればあんなことにはならなかっただろ??」
私がそういうと梓は頭を横に振った
「私だって叫ぶ必要はなかったのに……」
梓は俯いてしまう
私は梓の頭をなでてから口を開く
「まぁどっちが悪いとかもう過ぎた話だろ
私としてはさっきの返事がしたいのだが」
私の言葉を聞いて梓はまた真っ赤になってしまった
振ることにすごく罪悪感が……
「……お姉様??」
上目遣いとか反則だろ!?
栞には悪いが梓可愛すぎる……
浮気とかじゃなくて姉妹愛だがな……
不覚にも少しときめいてしまった
だが、私は今日ここで梓を振らなくてはいけない
「すまん、梓
私はお前と付き合えない」
……言ってしまった
これで私と梓の曖昧な関係は終わりだ
……私の頬を熱い液体が伝うのを感じた
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