第1章:相原花音

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「あれ、不機嫌そうだね……」 その通りだけど何か? こんな委員長如きに『愛してる』なんていわれたかと思うと虫酸が走る…… 「もしかして私の所為なのかな?」 急に成瀬栞が話(委員長の一方的)に加わってくる お前もある…… っていうか人の席の周りに群がるな…… 「なんで成瀬さんの所為なの?」 委員長は成瀬栞に尋ねる そのまま二人で話していてくれるとありがたい 出来ればここ以外の場所で 「私、花音ちゃんを呼び捨てにしちゃってね そしたら花音ちゃんが『私がを呼び捨てにしていいのは今も昔も一人だけだ』って怒っちゃって」 「一人だけ? 誰のことだろう…… あ、もしかしてさっきの一人言と関係あるのかな?」 妙に勘がいいな…… 流石は委員長の肩書きを持つだけはある…… 「一人言?」 「うん、実はさっきね」 その二人の会話は私の席の周りで先生がくるまで続くのであった……
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