第3章:鼎雫

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今日の授業は終わったわけだが…… 休んでいた所為か全くわからなかった 栞に聞こうにも栞も私の見舞いの所為でわからない様子だった 栞がダメとなると教えてくれそうなのは……… 「花音さん、一緒に帰らない??」 やっぱり鼎か?? 丁度話しかけてきてくれたところだし一応頼んでみるか 「なぁ鼎?? 今日勉強会しないか??」 私がそういうと鼎の顔はパーッと明るくなった そんなに勉強会が嬉しいのか?? 「ふ…二人きり!?」 「いや、栞も一緒に… 私と栞、勉強遅れちゃってるし」 鼎は、なんだ…と落胆した こいつは私と二人きりがいいのか?? 「私もご一緒してよろしいですか??」 百合が鼎の陰から出てきた こいつ、ずっと聞いてたのか?? 「百合さん… いいけどどこでやる??」 「私の家は駄目だな アパートの一室だから狭いし散らかってる」 私の家は足の踏み場がないくらい散らかっている 私は基本、怠けだからな… 「私の家もかな… 4人も入れないと思う」 栞の家も駄目となると鼎か百合の家だな 鼎と百合の話し合いの結果、鼎のほうが家が近いとのことで鼎の家になった …がどうやら私の家と同じ方向らしい まぁ朝会ったくらいだしな… 私たちは鼎の家に向かった
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