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鼎の家に着くと当然ながら鼎が最初に家に入った
豪邸とは言わないまでもなかなか大きな家だ
「花音さん、入って??」
私が家を眺めていると鼎から声をかけられる
栞と百合はもう入ったらしい
私も家に入る
入ってすぐに階段がある
これは鼎の部屋は二階だな…
とぼんやり考えていると階段を降りる足音が聞こえてきた
「お姉ちゃんお帰り~
そっちの方々はお友達??」
階段を降りてきたのは鼎によく似ているが鼎より少し幼い感じの女の子(中3くらいだろう)だった
まあおそらく鼎の妹だ
「うん、百合さんは知ってるよね??
あとの二人はは成瀬栞さんと相原花音さん」
鼎がそう紹介するので私は軽くお辞儀をした
鼎の妹は私と栞の顔を交互に見つめた
「鼎梓です
時に花音さん??」
「ん??
私か??」
急に名前を呼ばれて戸惑ってしまう
鼎の妹…梓は『はい』と頷いてから私に近づいてくる
……一体何がなんだって言うんだ??
「………………
お姉様とお呼びしてもよろしいですか??」
私は梓の言葉に言葉を失った
お姉様??
私がか??
「い…いや私はお前の姉でも何でもないのだが…?」
私がそういうと梓は小さく頷く
「私の姉は鼎雫だけですよ
そうではなく、ただお姉様と呼ばせてほしいだけで…」
お姉様と呼んで何になるのだろうか
とにかく鼎に聞いてみることにした
「………鼎??
なんなんだ、こいつは」
「えっと………
梓がそんなこと言ってるのを見たの初めてなんだけど……」
梓は相変わらず私を上目遣いで見ていた
私にどうしろと??
「お姉様~♪」
いや、私の意見なんてなしに勝手に呼んでいるのだが……
そして腕に抱きつくな…
何故みんな私の腕に抱きつくんだか………
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