第1章:相原花音

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笹ちゃん…… 教室に入って誰にも挨拶せずに席についてからも考えるのは笹ちゃんばかり…… 今日に始まったことではない 笹ちゃんのことを考えるのはいつものことなんだ 笹ちゃんのことを考えている時間だけは誰にも邪魔されたくない そして私は心の中で笹ちゃんに語りかける ねぇ、笹ちゃん 私のことどう思ってる? 好き?嫌い? それとも…… 愛してくれてる?? 答えが返ってくるはずもない…… 分かってて聞いてる私は、馬鹿だ 「愛してるよ」 ……………え? 返ってきた……? テレパシーってやつかな? ……だとしたら 凄く嬉しい!! 「なんてね 相原さんが一人言なんて珍しいね」 そこにいたのは確かこのクラスの委員長…… 期待して損した それに幸せな時間を邪魔された 不愉快
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