第十章 文化祭に潜む『魔』の者

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  「く……そ……」 討魔は地面にめり込んでいた。 影宮は急いで討魔を立たせる。 「ジャンさんが少し時間をくれって いきなり奥の手を使うみたい」 そうか、と討魔は苦しそうに答え影宮を見た。 「影宮 あいつの所まで最速で行ける風の道を作ってくれ」 「いいけど……何をする気なの」 影宮はまた討魔が無理をするんじゃないかと心配した。 「これで倒せると思ってないが……ジャンの奥の手ってやつを信じてみようと思う」 「……っ、分かった」 影宮は風の道を作り始めた。 影宮は本命がバレないように、他にもいくつか風の道を作った。 風の道は完成し、討魔は風に乗った。 討魔は更に炎を使ってスピードを上げた。
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