第十章 文化祭に潜む『魔』の者

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この時、討魔はニコラが杖を消して赤い石を体内に埋め込んだことに気付いた。 人間の限界を越えた超高速移動がニコラに見破られ、かわされた。 討魔は空中に放り出され、ニコラは体内から赤い石を取り出し、遠距離射撃に特化したライフルのようなものを造った。 「ジ・エンドだな」 ニコラは射とうとしたが、上から魔力を感じた。 「ハァァァ!」 アルは神水を振り下ろした。 ニコラはライフルを消して、剣を造った。 「てめえ、いつの間に……」 二人はつばぜり合いの状態で話していた。 「気付きませんでしたか? 先ほど討魔君が突っ込む時に彼の背中に掴まっていたんですよ」 ニコラは裏をかかれたことに腹がたった。 「〔炎武・火炎龍牙〕」 討魔はアルがいることなどお構い無しに火龍の顎を放った。
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