第十章 文化祭に潜む『魔』の者

27/37
前へ
/256ページ
次へ
ニコラは焦った。 このままでは自分も殺られる。 ニコラはアルを弾き飛ばし、急いで大砲のようにでかい重火器を造った。 大砲を射ち、火龍の顎は吹き飛ばされた。 討魔はそのまま落下していったが影宮の風のおかげで衝撃は緩和された。 同時に、ジャンの準備が整った。 「後は俺様に任せな!」 久々にジャンの俺様発言が出た。 ジャンは神雷に手をあてた。 神雷には大量の魔力が溜まっていた。 「曇天に輝け〔雷霆(ライテイ)〕!」 ジャンの神雷は雷と化し、形状が変化した。 「何……あれ」 影宮はジャンの武器を見て驚いた。 ジャンの銃は金色のランチャーの形になった。そして彼の右目の近くに同色のスコープのようなものが浮かんでいる。 「あれがジャンの天神解 雷霆です」 「て、天神解!」 「あいつ習得していたのか」
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3726人が本棚に入れています
本棚に追加