第十章 文化祭に潜む『魔』の者

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  「ジャン!貴様あぁぁぁ!?」 アルは無謀にも真っ正面から突っ込み、神水を振るったがニコラに素手で掴まれた。 「お前らに用はねぇんだよ」 ニコラはアルの腹を蹴った。 「がっ……(奴のチカラは一体…)」 アルは倒れ込み、ニコラは神水を放り投げた。 「理解できねぇようだな」 ニコラはアルの所に行き、しゃがんでアルと目線を合わせた。 「これ……何だか分かるか?」 ニコラはアルに赤い石を見せた。 「ルビー……ですか?」 ククク、とニコラは笑った。 「クハハハハ! 残念ながらこれは宝石じゃねぇんだわ」
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