第十章 文化祭に潜む『魔』の者

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  「気配の消し方がなってねぇな」 ニコラはしゃがんで避けた。 クルッと一回転してニコラは討魔と影宮を蹴飛ばした。 二人は別々の所に飛ばされ、ニコラは迷わず影宮の所に行った。 「お前は……」 ニコラは影宮を見下ろし、ディズの話していたことを思い出した。 「風の祓魔師か 敵対者のパートナーの」 影宮はギュッと神凪を握って、ニコラを睨み付けていた。 「影宮!伏せろ!」 影宮は急いでうつ伏せになり、ニコラはバッと討魔の方を見た。 討魔は切っ先をニコラに向け、突きの構えをとっていた。 「〔炎剣一閃〕!」 黒い炎の刃が一筋の光のようにニコラに向かって伸びた。
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