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はやる気持ちを抑えながら、我々は近所の公園へと向かった。
もちろん、このまますぐに食べてやろうという魂胆だった。
空いたベンチに腰をおろすと、パックを開け(二つしか買ってないのに入れてくれた)、鯛焼きを取り出した。
そして姉が先にぱくついた。
「……」
「…どしたん?」
姉の様子が変だった。美味しくなかったのだろうか? しばらくしてから姉は断片的に言葉を発した。
「これ…何か…餅…」
「え…?」
「食べてみ」
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