そして口の中へ

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 言われるがままに私は緑の鯛焼きにぱくついた。 こっ、これは…  その鯛焼きは、外側こそまぁまぁカリッとしているものの、中はまるで生焼けのように柔らかかった。  もちろんこれはこういうもので、生焼けというわけではないだろうが、想像以上に“餅”だった。 「食べてみる?」  しばらくして、姉は白タイヤキを私に差し出した。 「私のも食べてみる?」  …すると姉は激しく首を振った。
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