そして口の中へ

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 言うなれば、 “鯛の形をした饅頭” …といったところか…?  私の食べた緑タイヤキは、ちゃんと抹茶の風味があり、あんこも甘すぎず美味しかった。だが… “鯛の形をした茶団子” …といったところか…?  ようやく友人の“大福みたい”と表現した理由が分かった。 それにしても…    どうしても従来の鯛焼きのカリッ! ややモチッ! …の概念が消えない我々は、何だか狐につままれたような顔つきで帰った。  帰り道、姉が言った。 「…あの鯛焼き…どうやった? 普通の鯛焼きやと思って食べたから喉に詰まって…死ぬかと思った」  私は思った。 …ピンクタイヤキは何味かな…? と。        ~完~
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