迷い

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 姉と私は、友人の情報を頼りに鯛焼き屋を探した。  この辺りではないかとキョロキョロしていると、すれ違った小学生だか中学生の女子達がこう言っていた。 「鯛焼きが…」 「今鯛焼きって言ってたで」 「…あった!」  少し離れた位置に、鯛焼き屋の看板を見つけた。私は早足で近付いた。  開店したてだというその鯛焼き屋は、イートインはなく、真っ白な殺風景な店だった。厨房(?)はカウンターから丸見えで、結構広いスペースを取っていた。その中で、店員はもくもくと鯛焼きを焼いている。  イートインがないのと、夕方少し寒くなって来たのも手伝ったのか、客の数はまばらだった。
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