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「…………はあっ!!!」
先に動いたのは『マスター』だった。一瞬で間合いを詰める。
「…………………」
僕は依然として動かない。そして、僕の目に、
覇気は、無かった。
「スピードはあるな…しかしそれではセレンには勝てない……」
レインは一人呟く。
兵士は僕の喉元めがけて剣を振り下ろす。
「…もらったであります!」
そして、
硬直した。
「…………………あえ?」
『マスター』は何が起こったかまるで分からないようだ。僕を見るやいなや…驚愕した。
「なっ……………!?」
僕は抜刀していた。
いや、抜刀させられていた。
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