2章 「覚醒」

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「…………はあっ!!!」 先に動いたのは『マスター』だった。一瞬で間合いを詰める。 「…………………」 僕は依然として動かない。そして、僕の目に、 覇気は、無かった。 「スピードはあるな…しかしそれではセレンには勝てない……」 レインは一人呟く。 兵士は僕の喉元めがけて剣を振り下ろす。 「…もらったであります!」 そして、 硬直した。 「…………………あえ?」 『マスター』は何が起こったかまるで分からないようだ。僕を見るやいなや…驚愕した。 「なっ……………!?」 僕は抜刀していた。 いや、抜刀させられていた。
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