2章 「覚醒」

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「いつから…………!?」 「お前の剣先がセレンの喉元を捉える直前だ…」 『マスター』が剣に恐る恐る目を向けると… 刃が半分綺麗に斬り落とされていた。 「……………!!!」 『マスター』は後退して、腰に吊してあるもう一本の剣を抜く。 「まさか……………居合い…!?」 「そうだ…瞬速の、居合い。セレンは唯一、居合いのマスターなんだ。」 「『居合い』の……!!」 マスターは、王に認められた人のみその称号を得る。剣・弓・ナイフ・爆弾・格闘など様々な種類があり、剣にはさらに刺突・居合い・払いなどの部に分けられる。 さらに、『マスター』にはランクもある。強い方からナンバー1、一番弱いのでナンバー10だ。 「……………」 僕の目には相変わらず霸気がない。 瞬間、 体が勝手に動いた。
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