2章 「覚醒」

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「…………え?」 僕は一瞬で間合いを詰め、既に兵士の背後に回っていた。そして… ガッ……!! 柄で後頭部を強打した。 「くっ………ぁ……」 『マスター』は激痛と目眩を感じ、その場に膝を折る。僕は… 糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた。 「この勝負は引き分けとする……!セレン…セレン!!」 何度レインが呼び掛けても、僕の目は覚めない。 「……一体何が起こったのでありますか…!?」 状況が理解出来ないと言わんばかりに『マスター』がレインに問う。 「やれやれ…またか……」 「また………とは?」
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