2章 「覚醒」

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「セレンはな…戦うと『覚醒』するんだ」 「………カクセイ?」 「原因は不明だ…ただ、戦いが始まると人が変わったように強くなる。但し、俺との訓練時を除いて……な」 「『気』が関係しているように見えるのでありますな…。とりあえず『気功』を施しておくのであります。で、セレン殿は大丈夫なのでありますか?」 「明日には復帰出来るだろう。それよりお前も大丈夫か?…凄いこぶができてるぞ」 「これくらい冷やせば治るのであります!ナンバー6、レニーを侮らないで欲しいのであります!!」 「悪い…すっかり忘れてた」 「ショックであります……orz」 レニーは『治癒』のマスター。この帝国の医術士なんだ。 「では…そろそろ医務室に戻らせて頂くのであります。まだ仕事が残っていますので…。セレン殿によろしくお伝えください!」 レニーは早足で戻っていった。
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