1章 「2人」

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「お前は焦るとすぐ大振りになる…だから隙ができてカウンターをやられるんだ。そもそもお前にはスピードが無い。筋トレしろと言ったじゃないか。だからヒョロッとしてて見た目弱く見えるんだ…そもそもペラペラクドクドなんたらかんたら…」 そして恒例のお説教…いやアドバイスが始まる。 一時間後… 「…と言う訳だ。俺に勝ちたければこれ位のことは最低やっておくんだな」 「は…はひ……」 「ん?セレン…ゲッソリしてるぞ。これ位の戦闘訓練でこのザマか…よく『マスター』になれたな」 「説教が長いんだよ…」 「何か言ったかね?へなちょこセレン君」 「いーえ何でもございませんレイン様」 僕達は幼馴染みで、何かをする時は大体いつも一緒にいる。レインがキツ~イお説教をするのも絶対的信頼がある証拠なのである……多分。 「じゃあ今日の訓練はここまで…今日も手応え無かったな」 「……次こそは絶対勝ってやる…」 すると、
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