1章 「2人」

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兵士が僕達に近づいてきた。 「レイン殿にセレン殿!ここにおられましたか……」 「どうした?こんな時間に…」 「王からの伝令です。明日のこの時間に王室に来い、とのことであります」 「王が?僕達に何の用かな…」 「それが…自分は何も聞かされてないので分からないのです…」 「そうか…ご苦労だった………っと、ちょっと待て」 「何か?」 「ちょっとお前に頼みたいことがある」 「どうぞ!なんなりと…」 「お前…痛いことは好きか?」 レインは満面の笑みで言った。 「…………はい?」 「そうか好きか!ならいいんだ…フッフッフッ」 (…無理矢理かい!) 嫌な予感がした。同時に何かレインの背後から真っ黒いオーラが見えた気がした。
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