1章 「2人」

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「……………で、何で僕が何の罪もない『マスター』を敵に回さなくちゃならないわけ?」 「だからこれは訓練だ。たまにはこういうのもスリルがあっていいだろ…?」 僕の嫌な予感は案の定当たってしまった。昔から「嫌な予感」は外れたことが無い。まさに天下一品モノ。 「セレン殿と手合わせできるなんて…自分は世界一の幸せものであります!!!」 『マスター』は歓喜のあまり足をジタバタさせて喜んでいる。 「ほら…あっちはやる気満々みたいだぞ?」 「……………」 「この勝負……『マスター』のナンバー2として受けて立たないわけにはいかないよな?」 「…………………orz」 「よろしくお願いしますでありますセレン殿!!」 「あーはいはい分かりましたやればいーんでしょやれば!!!!!!?」 「決まり…だな」 レインは心底から楽しんでいた…。 「…………鬼悪魔」 「もう一度言ってご覧なさいヘッポコセレン君?」 「いやです」
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