第二章 過去の清算

9/11
前へ
/564ページ
次へ
ユアン「私は籐太が生きている事を確信していました、しかしクリストファー様に告げれば藤太を奪い返そうとしたでしょう。 私はペンダントを見て心を動かされました、だから藤太の生存をクリストファー様に告げず自分の胸に閉まったのです。 これは私がクリストファー様に対して取った唯一の秘め事です、それに詩鳴様の性格ならば藤太を戦いに利用する事は無いと思ったのです!」 詩鳴「ユアン・・・貴方は・・・」 ユアン「願わくば戦いを忘れ平穏な人生を過ごしてくれればと思っていました、そして今日こうして再開した事に私は喜びすら感じています!」 籐太「ユアン様・・・」 するとユアンは籐太にひざまずき平伏した。 籐太「・・・・・!!」 ユアン「籐太の父母を殺したのは全て私の指示です、全ての罪は私に有ります!」 ミシェル「ユアン!?」 ユアン「ミシェル様は知らぬ事、クリストファー様は私の進言に従っただけです! だから全ての責任は私に有ります!」 ユアンはクリストファーとミシェルに対して忠節を全うする気でいた、それは藤太に殺される事を覚悟しての事だった、しかし籐太はユアンに意外な言葉をかけたのである。 籐太「顔を上げてください、ユアン様の気持ちは知ってましたから・・・」 ユアン「え・・・?」 籐太「流星様が私に教えて下さいました、鳳英の追っ手が来ないのはユアン様のおかげだと」
/564ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1656人が本棚に入れています
本棚に追加