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「はいはいそこのお姉さん達ちょっと待った!」
翔は中庭を歩く生徒達に次々と話しかけていく。
「お姉さん達、お化け屋敷興味ありそうだね? もうお化け屋敷大好きオーラがドバドバ溢れ出しているのがハッキリと見えるよ」
唐突に呼び掛けられ唖然とする女子生徒達に対し、言葉の雨を降らせる。
「そんなお姉さん達に素晴らしいお知らせが! なんと今、体育館で三年一組特製のお化け屋敷が期間限定で営業中! これは行くしかないでしょ! ね? ね!? ね!」
と、このような具合で順調に客足を増やしていったのであった。
その客引きにも翔はものの数十分で飽き、大分客足も稼いだしそろそろいいだろう、と思った翔と通明は、体育館の壁にもたれて休息をとっていた。
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