思い出を探して

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桜の木は何も応えてくれない。 何も言わない太い幹は花たちを支える大黒柱…… 「親父…………」 親父が死んでから一度も出なかった涙が、頬を伝った…… 「ううっ……」 溢れ出した涙は止めど無く流れ落ちる。まるで、水をせき止めていたダムが決壊したかのように……
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