旦那さんという人

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「ゎ…ッ」 ヴォンッと勢いよく回転する桃色の尻尾に当たり、小柄な個体が宙に舞った。 強かに打った体を起き上がらせ、自分をふっ飛ばした元凶を見ると、炎を左右に撒き散らしながら、もう目前まで迫っている。 「ぅゎ…ッ」 恐怖のあまり目を閉じ、訪れるであろう衝撃に思わず短い悲鳴が漏れた。 .
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