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「ほら、薺降りるぞ」
叔父に促されて、薺はクーラーの聞いた車内から、車外へと降りたった。
途端に、もわぁっとした湿気が瞬時に薺の体に纏わり付いてきた。
「暑っつ~」
勝手に声が出てしまう。
もうすでに日が傾いてる時間帯だというのに、陽光は容赦なく薺達に照り注いでくる。
眩しさに思わず眼を閉じる。
眼を閉じても、瞼の裏にまで差し込んでくる陽光からは逃れられない。
瞼の裏でチカチカと残像が点滅している。
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