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「エレ。会いたかった…ごめんな、アルとリィナが一人前になったらすぐ帰ってくるっていったのに」
「いいのよ。こちらが勝手にこんな運命を招いたのよ」
「強がるなよ。いいなんてことあるわけねえだろう。俺は…俺はお前もリベルテも守ってやれなかったんだぞ!」
エレ、途端にビックの胸を両手で掴む。
「そうよ!私は、あなたに守ってほしかった!早く帰ってきてほしかったのよ!生き返った後も淋しかった!でもっ、あなたのいつもお墓に飾ってくれるあの花を思い出すと…とてもあなたを恨む気にはなれなかった…」
ビックがエレを強く抱きしめる。
「見てくれていたんだな。でも、そうやって怒ってくれ、甘えてくれ…これからでも俺はお前とリベルテを守る」
「ばかね。私なんか忘れて新しい女性と仲良くなっていいのよ」
「お前を忘れることなんてできない」
「ありがとう。嬉しい…ここでまたあなたに会えた奇跡に感謝するわ」
「俺もだ」
二人がキスをする。
寝室の外では他の三人が立っている。
「(ヒュー。やるじゃん、ビック)」
「(これは本当に頑張らないといけないな)」
「(そうね…それじゃあ、いきましょうか。聖霊界へ)」
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