第3章 …再会…

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そうかとビックがホッとする。 「で、今はリベルテは何をしているんだ。いや、というより、何故お前は追われていたんだ」 「ああ、それが話の本題だったわね。数日前から、私たちが住んでいた川の水が濁り始めたの。それは一時的なものではなくて、桶で汲んでも、その水は濁ったままで澄むことはなかった。だから、飲み水が無くなったのよ」 「何故、そんなことが…」 「分からない。私たちは占いの仕事をしていたから、街の人たちが縋る思いで私たちに助けを求めてきたの。テレサはすぐに救いの手を差し出したわ。でも、その善意と引き換えにヴェリアル兄弟にテレサの噂が広まってしまった。あっという間だったわ。テレサはなんとか逃がしたんだけど、私は追われ続けた。それでなんとか振り切ろうと飛び込んだ店が、まさかあなた達の住み家だったなんて、笑える」 なるほどとビックが頷く。 「で、リベルテは、」 「リベルテは、奴らを振り切った…はずなんだけど」 エレの表情が固まる。 「まって…おかしい。振り切ったら連絡が来るはずだわ。もう2日もきてない…(!)」 一瞬、ジョージの言葉がエレの頭に浮かぶ。 ――――いや、次はお前が来ることになるだろうな――― 「そういう意味…リベルテは、」 カイル、エレの表情の変化で事情を読みとる。 「監禁された。…という可能性高しだな」
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