第3章 …再会…

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――――…とある林の崖の近くで男性が立っている。 そこへ若いカイルが走ってくる。 「マスター!フランスの死神と闘うって本気ですか!」 カイルが男性の服を掴む。男性、ため息をつく。 「カイル…アデンは私の幼なじみなんだ。俺はあいつの暴走を止めてやらなければならない…親友だからな。だから、お前は手を出すな」 「ですが!アデンには“ブラッディ・アイズ”という殺人鬼がいるといいます…あなたは殺されてしまう!」 「カイル…」 男性がカイルの首に針を刺す。カイル、驚いて男性から離れる。 「マスター!?…っ…」 カイルが膝をつく。 「(体がしびれて…)」 「悪いな、カイル。俺はお前も失いたくはない」 男性が近くの茂みにカイルを隠す。そして、一呼吸置くと、ゆっくり後ろを振り返る。 「久しぶりだ、アデン」 銀の髪に左目に傷がある奇妙な男が男の後ろに立つ。 「本当に久しぶりだねえ…」 そして。 アデンの側に黒布に身を纏った小柄な男が現れる。 両手にはナイフが握られている。 体が痺れる中、カイルが茂みから息をのむ。 「(あいつが…噂のブラッディ・アイズ…)」 ブラッディ・アイズはまるで獣のような息づかいをして、黒布の隙間から片目をのぞかせている以外に顔は全く見えない。 カイルの背筋が凍る。 「(マスターっ!!!)」 カイルの目に、男性が両目から血飛沫を上げる姿が映る。 男性がよろめいたところで、ブラッディ・アイズがそのまま胸にナイフを突き刺す。 崩れるように男性が地に倒れる―――。
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