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「なるほど。じゃあ、ちょっくら手伝ってやるよ。商品が集まるまでは支払いも郵送も出来ないからな」
「あら。ボルメタにしてはありがたい」
「してはって何だよ…。それで、その手を貸している連中っていうのは誰か分かったのか、ジョージ」
「今ガルシオに調べさせているが、いまのところまだ分かっていない」
「旦那」
ジョージの後ろにガルシオが現れる。
ボルメタが口笛を鳴らす。
「ナイスなタイミングだな」
「ガルシオ、遅かったな」
「申し訳ありやせん。ちいと状況が変わったので」
「どうした。連中が動いたか」
「おっしゃるとおりで。店から出て、二手に分かれました。今つけさせてはいるのですがね、女が変装していて、どっちの集団にエレがいるのか判断しにくいんで。その上、こちらには向かっていませんぜ」
「向かっていない…?」
へえとクオレが感心する。
「目的は分からないけど、なかなか小細工仕掛けるじゃない。なら、こちらから出て二手に分かれましょうか」
「そうだな」
「俺は何をしたらいい」
「ボルメタは…そうね、このガキを見張っていてもらおうかしら」
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