絶望と怨みの果に

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盗賊に入って数日 早くこいつらを皆殺しにしてやりたいが気持ちだけが前に進み行動に移せない やはり村の出、ちゃんとお目付け役までいる そう、ぶっちゃけ、命が惜しい だから機会を待っている 仕事は、雑用ばかり そして今日も……… ディース「おい!ダリスこっちに来い!」 あれ?違った…… ダリス「なんです、頭?」 ディース「俺らは、盗賊だ。お前が偶然とは言え、ドファに勝ったからって言っても剣ぐらいは、扱え無ければならない」 ドファ?誰だ?っと思いつつ ダリス「で?」 ディース「俺が稽古の相手になってやる。殺す気で来い」 正直、チャンスと思った。ディースさえ殺せばこの賊を乗っ取り皆殺しに出来る しかし、彼は、ドファを殺した事によって浮れていた。 カン!キン!ブシュ! ディース「おいおい、どうした?遊んでるんじゃねぇーんだぞ?」 ディースは、強かった。2㍍は、ある戦斧を片手で振り回す程の腕力の持ち主だった。 お陰でこっちは、血だらけだ ディース「まあいい、今日は、ここまでだ、早く洗い物しとけよ」 そして、月日は、流れた。 ディース「おい、ダリス。初陣だ。しっかり稼げよ」 初めて知った。 この盗賊は、傭兵もやるのか………ディース「門が開いたぞ!突撃だ~」 ん!チャンスじゃないか? ディースは、前の敵に集中して、背中ががら空きだ 手には、ナイフ ゆっくり後ろに忍び……… あっバレた…… あっ死…… グジョ 俺の後ろにいた敵国の兵の首を突いた ディース「ここは、戦場だ、俺の首ばっか狙って無いで、一人でも多く狩りな」 すべて、ディースの手の内か……… そうして俺の初陣が終わった。 「おい、ディースの奴、今回の戦で50人殺しただとよ」 「うわぁ、おっかねぇ」 ダリス「はっ、下らねぇ」 「おいダリス、なんか言ったか?」 ダリス「別に」 その夜、何故か振えが止まらなかった。 そして、一睡もしないまま朝を迎えた………
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