絶望と怨みの果に

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そして今日が始まる、 今日は、生憎の雨空 しかし、盗賊には、関係ない 今日は、近隣の村を襲うらしい 正直、気が進まない やはり俺は村の出 傭兵の方が気が楽だ 恐らくまだ俺の何処かに良心が残ってるんだろう いや、実は、良心などもうとっくの昔に無くなって偽善なのかもしれない そんな、無駄な事を考えながら馬を走らせていた ゴゴゴ……… ディース「土砂崩れだ!お前ら止まれ」 ダリス「はっ、しまった……戻らな……」 ディース「チッ、面倒かけさせやがって」 「頭~~、頭とダリスが崖に落ちたぞ」 ダリス「はっ、ここは………特には、怪我をして無い、なんでだ?たしか、あの後、ディースに抱き抱えられてってディースは?」 ディース「うっ」 足が折れてる チャンスだ! 今なら、殺れる………………… ダメだ、俺を助けて足を怪我したのに、そんな奴を殺れない………… ディース「殺らないのか?又とないチャンスだぞ?」 ダリス「ふん」 「おーい、頭~、ダリス、生きてるか~」 ディース「さて、帰るか………」 こうして長い一日が終わった。 その後、ディースは、驚くべき自然治癒力を発揮し一週間で完治した。 しかしその次の日………… ディース「騎士団だ!陣を固めろ」 盗賊狩り 近隣の国が定期的に盗賊を狩る事がある ディース「ダリス!、お前は、早く逃げろ、俺が時間を稼ぐ、早く」 俺は、言われるがまま逃げた 「おい、盗賊が一人逃げたぞ、追え~」 俺は、逃げた。昔の時見たいに、しかし、昔と違うのは、ただ闇雲に逃げてる訳ではない 「おい、どっちに逃げた?」 「お前は、右に俺は、左に行く」 しめた……… 一人になった所を、気付かれず後ろから………… グシャ まずは、一人 「おい、よくも、ドガを殺りやがったな」 ダリス「ドガと言うのかそれは、気の毒にそしてお前もな」 「何を!」 カン!カン!キン! 確かに強いが、武器や防具に頼り過ぎだ これなら、相手のレイピアを受け流して背中に グサッ 俺は、盗賊だ 堅い鎧も鋭い剣もいらない、このナイフ一本で十分だ そして、ダリスは、とある城下町にいた。 「おい、聞いたか?騎士様がディースを殺ったんだとよ」 「早く行こうぜ、ディースの晒し首が見れる」 やっと仇討ちが終わった。 しかし涙が止まらない いつしか仇が目標になっていた。 そして、ダリスは、放浪の旅に出た。 絶望と怨みの果に〔完〕
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